ピアノ買取業者はどうやって選べばよいでしょうか?

ピアノ買取に関しては悪徳業者に騙されて安くい買い叩かれてしまったとか、業者が出張費を脅し取ってしまったなどの悪い話があります。それは本当でしょうか? またどうやって回避すればよいでしょうか? ここではしっかりとしたピアノ買取業者の選び方について説明します。

ここをご覧になっている方は、ピアノの買取でいろいろと悪い噂を聞いたり、ネットなどで怖い業者のことや、騙されて買い叩かれて悔しい思いをした話を読んだりしたことがあると思います。そして怖くていろいろ探してこのページを読んでいるのだと思います。
そういった悪い業者や、嫌な事例というのは、残念ながら実在します。あなたがその悪い実例に引っかかる可能性はあります。そうならないために、買取業者の選び方についてじっくりと説明いたします。

悪い買取業者やいやな事例というのは、3つの原因に分けられます。状況に由来するもの、業者に由来するもの、査定に由来するものです。それぞれの原因と対策を見ていきましょう。

状況に由来するもの

状況に由来するもの

ピアノの売却/買取は趣味やボランティアではなく商売です。商売の取引はうまくいくこともあれば騙されたと思うこともあります。一般的に、取引の双方がお互いをよく知っていて、相場を知っていて、関連する法規や商習慣をよく理解していて、時間的/感情的な余裕があれば、そうそう騙されるということは起きにくいです。逆にいうと、これらの条件が壊れたときは、有利な立場にたっている方に「騙すインセンティブ」が働いてしまいます。つまり、

• 取引の相手をよく知らない。
• 相場を知らない。
• 商習慣に詳しくない。
• 時間的に切羽詰まっている。
• 感情的に動揺している。

ピアノの売却というのは、まさにこの状況にぴったりと当てはまっています。ピアノ売却などは初めてだから、どんな業者がいるかなんて今まで考えたこともなかったし、いくらで売れるのかなんて分からないし、引越し前で焦っていたりして、子供の頃からの思い出の詰まったピアノをついに手放すという状況に感傷的になっていて感情的に動揺しています。
ですので、これらの状況を一つ一つ潰していくことが効果的な対策となります。引っ越しなどでいよいよピアノを手放すということが決まったら、早いうちに準備しましょう。具体的にいうと、ピアノ買取査定の一括請求をするのが良いです。そうすれば相場が分かりますし、商習慣や取引相手先を調べる余裕も出てきます。ピアノを手放すことに感傷的になってしまうのは仕方がないですが、情報を揃えて準備をすれば、その感傷は現実によって乗り越えることができるでしょう。

業者に由来するもの

業者に由来するもの

悪い業者の手口はおおむねこのようなものです。すなわち、まずは甘い言葉で釣ります。とても高く買取ができる。そしてあせらせます。でも高い買取ができるのは今だけだから今すぐ査定をしなければいけない。そうやって出張査定で家に上がり込んできて、騙します。実際に見てみたら全然だめでした。あちこち壊れていて傷だらけです。これでは売値はつかないです。どこに持っていっても同じです。でもなんとか無料で引き取ってあげましょう。そしてそれも効かなければ、最後は脅します。そんな査定ならば売らないとあなたが言えば、出張費をもらわなければいけない、それをもらうまでは帰れない、ここまで呼びつけておいて作業もさせて手ぶらで返すつもりか、と。このとき家にすでに入り込まれているわけで、とても怖いです。

このようなトラブルを回避するには、まずは前章で書いた事前準備が大切なのですが、それに加えて、下記のことが大切です。

まずは悪徳業者を見分けて家に上がらせないことです。そのためにはピアノ買取一括査定から複数の業者の査定を取りましょう。そして、業者間で査定を比較して、査定価格の違いや説明の違いがあれば、電話などで質問しましょう。その質問に真摯に明快に答えてくれるのならば、その業者は悪い業者ではない可能性が高いです。返答が曖昧だったり、面倒くさそうだったり、ぞんざいであったりすればそれは確実に悪い業者です。
なぜ確実かというと、悪徳業者は「騙される人」を探しているからです。一括査定を取って質問をしてくるような客は「騙されない人」であり、彼らからすると対象外なのです。だからぞんざいで面倒くさそうな態度を取るのです。

次に、出張査定で出張費を請求しないことを、実際に出張査定に来て貰う前に確認しましょう。これは契約的なこともありますが、悪い業者は出張費を騙し取るときに「ここまで呼びつけておいて作業もさせておいて手ぶらで返すつもりか」という形でこちらの心の負い目につけ込んでくるからです。それは払う必要のないお金だとあなたが明白に知っていれば、このような負い目を感じる必要がありません。また相手だってそのようなガードの固い相手を攻めようと思わないのです。

最後に、自宅に上がり込まれて一対一という状況が非常に不利であるということもありますので、出張査定に来てもらう時はなるだけ一人ではなくて二人以上で会うようにしましょう。そして最後の手段は消費者センターに電話です。

査定に由来するもの

査定に由来するもの

今まで怖い事例ばかりあげてきたので、ピアノ買取というのは盗賊の巣窟のようなところと思われるかもしれませんが、言うまでもなく多くの業者はまっとうですし、多くの方が満足の行く取引をしています。だたその中にあまり良くない事例もあるということです。またこの良くない事例の原因というのは、悪徳業者だからということだけではありません。とくに、査定金額が思ったよりも低かったという場合、騙された!と思うこともありますが、そして上述のようにそういう事例もなくはないのですが、それがすべての原因ではなくて、売る側に原因がある場合もあります。

相場を知らないというケース。
中古ピアノには相場がありますし、ピアノ買取は商売ですので業者は相場よりも高く買って損をするわけにはいきません。しかし、売る側がその相場を知らず、子供の頃から高価で大切なものだと思っていたから・・・というので、実際の相場よりも根拠なしに高いものだと思い込んでいた。いや、自分にとって大切なものだから高いものであるべきであるというように思い込んでいたというべきでしょう。そうして、本当は業者は相場通りの適正価格で買ったのに、騙されたと思い込んだ。そしてそれをネットなどに書き込んだ、というケースです。

特殊事情を一般論と勘違いしたケース。
前述の通り中古ピアノには相場がありますが、その相場よりも高い価格で買い取る場合ももちろんあります。それはその型番のピアノを今すぐ欲しいというニーズが買取業者のビジネスチャンス的にあったとか、買取場所から保管場所までの場所が近いとか、ピアノの搬出が楽だとか、搬出日当日は機材や人繰りの都合が良いとか、高く買うだけの合理的な理由が業者側にある場合です。Aさんはそういう理由があったから高く売れたのだけど、Bさんはそれがなかったから高く売れなかった。でもBさんはAさんと比較して自分が騙されたと思った、というケースです。

これらのケースを回避する方法もやはり、一括査定を取ることです。どこで聞いたかわからないような知人の経験談とか、ネット上のうわさ話を元にして損をするかもしれないとか、愛着のあるピアノを最後に苦い思い出にまみれさせてしまったとか、そういうことで苦しむよりも、複数の会社から査定を取って、値段の差を実際に自分で調べ、業者からその値段の理由を聞きましょう。それが最も確実で合理的です。